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(3)夏を征する秘訣は「遊ばないこと」


早いもので、受験勉強の天王山、夏休みが近づいてきました。受験界には、「夏を征する者は入試を征す」との格言があるように、夏休みの過ごし方が合否のカギを握っています。受験生は無論ですが、両親も過ごし方のポイントを、しっかりと押さえておいてほしいと思います。

学生が約四十日間、自由に過ごせるのは、夏休み以外にありません。それだけに、自己管理は非常に難しく、遊び癖が付いて、肝心の秋を迎えても受験勉強に身が入らない、といったケースも。後悔しないためには、徹底したスケジュール管理、自己管理ができなければ、夏休みの貴重な時間を有効に使いこなすことはできないのです。家族は、そこをしっかりと見守って、気の緩みを感じ取ったら、助言をしてほしいと思います。

一番の有効策は、現役生の場合、高校で補習授業を実施しているのならば、ぜひ参加することを強くお勧めします。学校の先生は、子供の実力を最もよく把握しているので、成果が期待できますし、補習授業期間中は毎日通学せざるを得ない関係で、夜ふかしや朝寝坊で、生活のリズムを大きく崩す心配もありません。

補習授業がない学校ならば、予備校の夏期講習に参加する方法もあります。予備校の夏期講習は、基礎力の養成に主眼が置かれており、四―七月の学習の総まとめ、復習をメーンにしているところがほとんどです。その点、勉強が遅れ気味の受験生には打って付けといえるでしょう。高校の補習授業は夏休みの最初と最後の各十日間と限定されていることが多いのに対し、予備校の夏期講習はほぼ毎日行われていますので、スケジュール管理という面からもお勧めです。

私は、夏を征する秘訣は、「遊ばないこと」だと考えています。肩ひじ張って「夏に賭ける」と意気込むのではなく、薄型の問題集を何冊かやる、涼しい図書館などを利用して毎日、規則正しく勉強する。この「遊ばないことのチャレンジ」こそが、夏を征するためのキーワードとなるものです。

ですから、私の予備校では、夏に遊ばせない各種の工夫を凝らしています。要は「いつの間にか夏休みが終わり、気が付いたら、こんなに入試問題を解いていた夏」というのが、実は大成功した人の受験前の夏休みなのです。