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(3)自分の力で考え抜く習慣づけが重要


新学期の授業も本格的に始まりましたが、高校三年生にとっては、受験勉強も併せて本格化させる時期でもあります。現役で中堅校や私大文系の受験を目指す場合、この時期から受験勉強を開始しても時間的には十分に間に合います。勉強を進める目安は、定石や基礎的な問題は夏休みまでに終えておくべきでしょう。残る半年間は実際の入試問題を教材に、徹底して解く訓練を積み重ねるのが、実力をつけるコツといえます。入試問題ほど完成度の高い練習問題はないといわれているのですから...。

参考までに、私立文系を受験する場合、世界史や日本史に替えて、数学を選択した方が非常に有利といわれています。日本史などは、マニアックな問題が出題される割には受験者の平均点が高いのに対し、数学はマニアックな出題はまず有り得ませんし、概して出題のレベルは平均的なので、合格できる可能性はグッと高まるのが実態です。数学に抵抗感のない人は、念頭に入れておくと良いでしょう。

もう一つの受験対策をアドバイスすれば、出題数と制限時間の配分を身に付けることです。高校生が体験している中学や高校入試とは、出題方式が大きく異なるからです。数学を例にすれば、高校受験などでは何十題も出題され、試験時間は六十分前後。また、高校の定期試験も六十分間に十題ほどを解くのが一般的。それに対して大学受験では、制限時間に比べ出題量は少ない分、三十分から四十分かけても解けないような問題が出題されるわけです。

ですから高校受験と同じ勉強法、つまり類型問題を数多くやってパターンを覚えるやり方だけでは通用しません。特に一流校といわれる難関校を目指すのであれば、思考力も問われるので、勉強法は複雑になってきます。その対策には、過去に出題された東大など一流校の問題集に取り組むことも必要となります。その際は、安易に解答集を見ようとせず、自分の力で考え抜く。その習慣づけこそが重要なポイントになります。といっても、自分の力だけで、解くのは限界もあります。そのようなとき、身近に考え方のヒントを与えてくれる指導者がいるのが理想です。いない場合は、事情が許す限り予備校などに通うことを勧めます。